(今の気持ちを整理して残すための、自分用のゆるい日記)
最近の変化
可視カフェやグラフィックレコーディングをしていると、色々な取り組みの話を聞く。
その話題のなかには、地域や組織をよりよくしよう、社会の課題を解決しようという広い大きい話も多くあって、描きながらワクワクしたり、なるほどと思うこともしばしばだ。
私も5年前、今住んでいる鹿児島県の甑(こしき)島の地域おこし協力隊になったころは、色々な地域おこしに携わる人の話を聞いたり本を読んだり、そういった広い視野でものごとを考えようとしていた。
けれど、3年間の活動を通してどこか自分にとってまだ確かではない、心からでなく口から喋っている薄っぺらな物言いである気がどうしてもしてきて、いったんそれを手放した。
その代わり、まずは自分と自分の大切な人、そして手渡しできる範囲の相手のことを考えるようになって、その考え方は今でもしっくりきている。
私が仕事として可視カフェやグラフィックレコーディングをしているのも、まずは自分がそれをするのが好きだから。
その上で色々な人のニーズや課題をグラフィックを描くことでサポートする、そんな手渡しのギフトの積み重ねをすることがひいては地域や社会が「いい感じ」になることに繋がるんじゃないかな〜、と思っているからだ。
でも、今年の春ごろからちょっとだけ、ほんのちょっとだけ物足りなくなってきた。
自分から何かしたい、ちゃんと心から確かさを持てる範囲で、もうちょっとだけ手を伸ばす範囲を広げたい。
けど、何を、どうやって?
そんなうずうずした気持ちが、お腹の底にやってきた。
私が探しているのはたぶん「自分たち事」
そんなことを感じはじめた今年の春、クラウドファンディングによって出版された「Designing Ours 『自分たち事のデザイン』」に出会った。
故・渡辺保史氏の遺稿「Designing ours:『自分たち事』をデザインする」をオンデマンド出版するプロジェクト(MotionGallery)
渡辺保史さんの書籍がだいたい到着したようで事務方としてもホッ😌 クラウドファンディングに申込いただいたい皆様、誠にありがとうございました🙇♂️ 書籍の感想は #designingours で呟いていただけると幸いです。 pic.twitter.com/Y4AjDrfNo3
— 富田 誠 (@tomitamakoto) March 30, 2018
先ほど「自分事」「他人事」というお話がありましたが、〔中略〕実はその間にもう1つ、「自分たち事」という部分があるのではないかということです。
自分の部屋の中とか、あるいは自分がほしいものといった個人的なことではなく、たとえば、プロジェクトにいろんな人たちが関わってうまく進んでいく。これは個人の内側にある自分事でも、自分とは全く切り離された他人事でもない。その中間です。
「Designing Ours:『自分たち事』をデザインする」より引用
▼内容をざっくり俯瞰したい方にオススメ
届いたので、読書メモ(個人的な超overview)&考えたことかきました⇒Designing Oursを読んで、これからのデザインとノンデザイナーの関わりを考えた #designingourshttps://t.co/hXt5WdbGj2 pic.twitter.com/dr7Q2CexH5
— azumi (@azumi0812) April 2, 2018
そう、私は私にとっての「自分たち事」を探しているんだ。
この話を聞いたとき、自宅近くにある海沿いの花壇を思い出した。
季節ごとに植え替えをされているその花壇には、一年を通して色とりどりの花が咲いている。
そんな景色を見るのが毎日の楽しみで、ある日花壇の手入れをしているおばちゃんに「綺麗ですね」と声をかけた。
彼女は手をとめて私に言う。
「私さ、花が好きなんだよね。だけど家の中だと私しか見ないじゃない。せっかくだからここに植えたらみんなも見れるからさ。道沿いが殺風景だと遊びにきた人もなんか寂しいでしょ。」
自分が好きなことを家の中でするのも、もちろん良い。けれどせっかくなら周りのみんなにも、と思って家の外でやってみたら自分も楽しいし、誰かが楽しくなるかもしれない。
それってさっきの「個人の内側にある自分事でも、自分とは全く切り離された他人事でもない。その中間」と似ている。
最近、自分が部屋に置いてある鉢植えの花は何か、つまり自分が気になることや好きなことが分かってきた。
そしてきっともうすぐ私の花壇が、私の「自分たち事」が見つかりそう。
これってきっと、サクちゃんの「どこまでを「自分」とするか、考える。」でいうところの、「自分にちょうど良いズームアウトの範囲」なんだろうな。
その出会いは、なんとなく私が鹿児島を離れる可能性が高いあと半年の間に起きる気がしている。
焦らず、楽しみにしています。
▼といいながら、あーだこーだ考えている私。
しっかり経済的な足腰育てるのってかなり大事。けど可視カフェは市井の人のちょっと気合い入れてご依頼いただく「普段使いの思考の助産師」でありたいんだ…😩悩
割と出来ること色々やってきたけど、路線を定める時が来た感。そこの特上を探す時が来た感。(分からんけど)
— 関 美穂子 / 可視カフェ (@sekimihoko) August 20, 2018