【2年間総まとめ】鹿児島でグラフィックレコーディングを始めて初心者がグラレコ班ディレクターや講師になるまで

一気に寒くなってきて、年末感が増してきました。
みなさんお元気でしょうか。
私は自宅のリビングでは加湿器をつけながら、洗濯物干し部屋では除湿機をつけていて「人間って勝手よね」など思っています。ああ、冬。

さて、今回は和波さん@wanami3103が今年も企画してくださったグラフィックレコーディング Advent Calendar 2018に参加することにしたので、それにかこつけて年末恒例の振り返り日記を書こうと思います。

はじめに

わたしについて

改めまして、アラワスの関美穂子@sekimihokoです。
私は2016年1月からフリーランスのグラフィッカーとして活動していて、鹿児島の離島と市街地の二拠点生活をしています。最近は県外出張も増えてきました。
お仕事の軸を一対一の視覚化の「可視カフェ」として起業しましたが、現在のお仕事の割合は
・可視カフェ…40%
・グラフィックレコーディング、ファシリテーショングラフィック…40%
・その他(講師、挿絵制作など)…20%
くらいで活動しています。

この日記でのグラフィックレコーディングの定義

グラフィックレコーディングをしている時の頭の中

グラフィックレコーディング
「人々の対話や議論の内容を聞き分け整理しながら、リアルタイムでグラフィックに変換し、可視化する」記録手法
( 清水淳子「議論を可視化するグラフィックレコーディングの教科書」より引用)

最近、グラフィックレコーディングという言葉がいくつかの意味を持って使われていますが、私の活動では上記の清水さんの定義を用いています。
リアルタイムで描かないもの(イラストレポートや挿絵、議事録)、文字だけのものと区別して使っていて、また、リアルタイムの視覚化のなかで記録より促しの目的が強いものはファシリテーショングラフィックと呼んでいます。

詳しくはこちらをご覧ください。
グラフィックレコーディング(アラワス)

この記事に期待すること

生まれてからほとんど鹿児島を拠点に暮らしてきましたが、パートナーの転勤がきっかけで来年度から東京あたりに引っ越すことになりました。
良い節目だし、今まで2年間鹿児島でグラフィッカーとして活動してきた経験や感じたことをまとめることで自分の振り返りになるのはもちろんのこと、地方で同じような活動をしている方などに

「わかるー!」
「そんなのもあるんだ。」
「いや、これはこうじゃない?」

といったコミュニケーションの起点になれば良いな、と思ったのでまとめ日記を書いてみることにしました。
ですので、何かあればぜひコメントください。

これまでの出来事

鹿児島での活動

そんな感じで約2年間鹿児島でフリーランスのグラフィックレコーダーとして活動してきて、気づいたことや気をつけたことがあったのでまとめてみます。

こんな現場で描きました(有償)

鹿児島でのグラフィックレコーディング制作(一例)

公民館で、役場の支所の会議室で、大学の教室やホールで、お寺で、カフェで…お仕事で色々と描いてきました。
鹿児島で地域おこし協力隊をしていたこともあり、他のグラフィックレコーダーに比べて地域おこし系のイベントが多い方かもしれません。

・ガイド研修を目的とした観光協会主催のワークショップ
・住民主体のマップづくりを目的とした行政主催のイベント
・地域づくり、地域おこしを目的とした民間主催のイベント
・地域をもりあげる地域住民主催の定例会
・教育、保育系団体の勉強会
・薬剤師の未来を考える、鹿児島県薬剤師会主催のイベント
・お寺での勉強会(ライフシフト人生100年時代)
・地域密着型のカフェのスタッフ研修
・女性農業者が地域のビジョンを語り合う会
など

気をつけたこと

お仕事としてグラフィックレコーディングをしていく中で、こんなことに気をつけていました。

しっかり対価をいただく

最初の頃は「今は実績が欲しいので」と、場合によっては無償で描いたり押しかけグラレコをしたりしていたのですが

【相手】
・「無料でお願いしているし」とリクエストしづらい、そもそもそんなに必要としていない
→「グラフィックレコーディング描いてもらったけど、こんなものか〜」と思われる(想像)
【私】
・「こちらから描かせてもらっているし求められて無いかも」とこんなことも出来ます!と提案するのをためらう。
→その結果「グラフィックレコーディング、もっと色々出来たのに…」と猛省する

といった、お互い良いことなしな事態になってしまいがちだったので、今は基本的にしっかり対価をいただくことにしています。
場合によってはお金以外のもの(お野菜とか)やサービスを代わりにいただくこともありますが、その場合はちゃんと元値が分かるように書面を作ってお渡ししています。

自分のテンションをコントロールする(①高齢の参加者に対して)

参加年代が高めの会議にてグラフィックレコーディング

どんな場でも出来るだけ、相手の世代や背景にあわせてグラフィックレコーディングを紹介しました。

ただでさえカタカタ言葉の「グラフィックレコーディング」。
本当は正確な例えではないのですが、まずはあえてこだわらずに
「絵で議事録を取ります」
「亜土ちゃんの絵描き歌みたいに…」
「たんけんぼくのまちのチョーさんみたいに…」
と例えてみたり
「最近、都会のビジネスマンで流行ってるんです」
「朝のニュース番組でも使われてて…」
と、親しみを感じてもらえるようにすることを心がけ、共通で分かる言葉に置き換えていきました。
参考 たんけんぼくのまち | なつかしの番組 こども・教育番組編 | 特集記事から探す | NHKアーカイブスたんけんぼくのまち | なつかしの番組 こども・教育番組編 | 特集記事から探す | NHKアーカイブス

そして興味を持ってくださった方には、より詳しくグラフィックレコーディングについてのご紹介をするという形をとったところ
「昔、役場で会議を見える化しようとしていて、こんなことやっていたんだよ!でもなかなか理解してもらえなくて」
「こういうことがお仕事になる時代なのね、私の孫も絵が好きでね」
と話が弾んで、打ち解けるキッカケになったと思います。

自分のテンションをコントロールする(②依頼主に対して、私と共通言語が多そうな参加者に対して)

一方、ご依頼いただいた会の主催者や、私と年代が近かったり共通言語が多そうな方が多い会では
「私が東京で教えてもらったこと、今知っていること全部見せます!!」
といった心持ちで余すところなく熱量強めにグラフィックレコーディングをご紹介しました。

時には
「せきちゃん、ガツガツしてるねw いつもそんな調子だったら、クライアントは引いちゃうかもよ」
と言われたこともありましたが、そこを妥協してしまったら後悔するだろうなと感じましたし、ありがたいことにその熱量を喜んで受け止め、それ以上に打ち返してくださる依頼者ばかりでしたので、ガツガツして良かったと思っています。

事前にこんなもの作ります、を見せる

事前の企画書(ダイジェスト版)

グラフィックレコーディングを初めて取り入れる、普段は堅い会議ばかり、という依頼者も多かったので、だいたい何をどんな目的でどれくらい制作するかあらかじめお伝えするようにしていました。
制作の流れや気をつけてほしいことなどもウェブサイトであらかじめ公開しています。
グラフィックレコーディング(アラワス)

グラフィックレコーディングがきっかけで

そんな感じで活動していたら
・可視カフェのご依頼をいただく
・イラスト、挿絵のお仕事をいただく
・講座に先生として呼ばれる
といったことが起きたり、イベントに参加した役場のメモ魔のおじちゃんが、イラストつきメモ魔にバージョンアップしたらしいという噂を聞いたり。
グラフィックレコーディングがきっかけでこんなことも起きました。

母校の生徒企画の勉強会に先生として呼んでもらえたのも嬉しかったなぁ。

出来なかったこと

ここは正直に課題や反省も書いておきましょう…。
・知人で「グラフィックレコーダーになりたい!」という方がいらっしゃったのに一対一では何もできなかった。(でも今年の170人会議にグラフィッカーチームとして入ってくださっているのできっと大丈夫。私はもっとブログ更新して貢献します。)
・自分の知人とその知り合い、くらいにしかアプローチできなかった。(貸し会議室やイベント会場と提携して…とかやりたかった)
・グラフィッカーからみたガチフィードバック、イベントレポートの制作もしたかった(来年からオプションでやります)
そんなことが心残りです。

おわりに

ここまでお付き合いいただき、ありがとうございました。
私の2年間の活動内容とそのなかで気をつけたり感じたことは以上です。

鹿児島にいたら、やっぱり都会の最先端の技術や情報に触れる機会は少なくて。
そんななかで、東京や関西のみなさんに教えていただいたことを鹿児島のみなさんに役立ててほしい、知ってもらえたらと思ってグラフィックレコーディングを制作してきました。

でもそう思って制作する現場ごとに主催者や参加者のみなさんに

「こんな困りごとがあるんだけど何かできる?」
「今日のこれ、あんまり効果的じゃなかったと思うよ」
「もっとこうしてみたら?」
「こういうのも良いと思う!」
とアドバイスやご相談をいただくたびに「そうか!こういうことも出来るよね!」と新しい視覚化の引き出しを増やしてもらってきました。

2年間で初心者だった私が、他のグラフィッカーをサポートしたり、グラフィックレコーディングの講座で他の人に私の大切にしていることや魅力を伝えられるようになったのは、そうしたみなさんのおかげでした。
ギフトを渡そうと思って活動していたけど、それ以上のギフトをもらってばかり。
ありがとうございました。


私はグラフィックレコーディング含めた視覚化は、思考のタイプのシェアだと思っています。
図を描いたら頭が動くタイプ、文章を書いたら思考が整理されるタイプ、紙芝居のようにスライド資料を作って考えるタイプ、温泉に入ってたら閃くタイプ、散歩をしていたら思考がはかどるタイプ…

なんでもかんでも描いたら良いなんて話では全くないけれど、「なんか上手くいかないなー」という時に、そういったそれぞれの思考のタイプをシェアしあえたらもっとはかどるよね。
その中でも私みたいに視覚化が得意なタイプが周りにそれをお裾分けしあう一つの手法が可視カフェであり、グラフィックレコーディング。
そんな想いでやっています。

▼先日友人とした今年の振り返り。今の私はこんな在り方が心地よいみたい。

来年度から関東に拠点を移すことになりましたが、その分学べることはどんどん学んで、鹿児島にも定期的に帰ってきて描きたいと思っています。
来月から起業して3年目。どうぞ皆さま、よろしくお願いします。

あ!1〜3月の鹿児島での予定も、4月以降の東京の予定も結構空いています。
鹿児島!なぜか「年末で引っ越すんだよね><」と言われることが多々あるのですが、3月までおりますので!
可視カフェもグラフィックレコーディングも絶賛受付中です!

東京!4月以降リモート系以外はスケジュールが真っ白です!
まだどこに住むか分からないくらい予定は超未定ですが、とりあえず週3日くらいでどこかに勤めて、残りでフリーのお仕事が出来たら理想だなと思っています。どうぞよろしくお願いお願いいたします。

お仕事のご相談お待ちしておりまーす!

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