概要
制作時期:2021年4月
ご依頼者様:ライティングコミュニティ「sentence」
制作したもの:イベント中のデジタルグラフィックレコーディング1枚
(iPadで制作、ビデオ会議サービスzoomでリアルタイム配信)
- 期待
【当日】話の内容をその場で視覚化し共有することで、聞き手が理解を深め、解釈や感想を生み出し、イベントでの対話や議論を深めたい
【後日】イベントの概要やキーメッセージ捉えたグラフィックを、動画のダイジェストとしてセットでアーカイブしたい。
→蓄積される活動の記録をコミュニティ会員が活用しやすくしたい - 取り組んだこと
メイントークをグラフィックレコーディングして制作の過程からリアルタイムで投影。
途中でトーク内容の振り返りや、描いて気づいたこと、感じたことをフィードバックした。 - 実ったこと
グラフィックレコーディングで、イベント中に話される内容の
1)話の要素ごとの関係を、視覚的に構造化
2)3人のインタビュイーとの関わり方を、色や形などで視覚的に表現
することで、関が話を聞いて感じた主観的な感想をその場で視覚的に共有。
対話を深める素材して活用された。
また、SNSのシェアやコミュニティでのアーカイブなど、記録として活用されている。
どんなイベント?
sentenceは、2016年にスタートとした、「書く」と共に生きる人たちのためのコミュニティ。
私はライターではないですが、可視カフェやグラフィックレコーディングは広い意味で「書く」だと考え、興味を持ち2020年から参加しています。
(とっても楽しい。)
そんなsentenceがほぼ毎月やっている、外部公開しているトークイベントがsentenceLIVE。
私もメンバーの一員として、グラフィックレコーディングで参加しています。
今回のテーマはこちら。
「VIEW OF INTERVIEWERS vol.2」は、現役のライター・編集者のリアルなインタビュー現場を公開・比較し、暗黙知になりがちな「インタビュー」のスキルを学びとろう、という企画です。
大好評だった“インタビュー現場のぞき見”イベントふたたび ! 「VIEW OF INTERVIEWERS vol.2」開催 !
まず、3名のライター・編集者の方々に「同じ取材対象者に、同じ内容で取材」をオンラインで実施してもらい、その様子をイベント参加者の皆さんに公開します。
参加される皆さんには、3名分のインタビューを「人によってこんなにインタビューの感じって違うんだ ! 」「でもその中にやっぱり共通項もあるな」などと見比べつつ、イベント当日が来る日を待っていただきます。
イベント当日は、インタビュアーの3名が登壇。
実施した内容を踏まえ、インタビューのあれやこれやについて、トークセッションをします。
お互いのインタビューを見た感想を語り合いながら、インタビューにおいて大事だと思っていること、大切にしていることなどを、一つひとつ言語化していきます。
今回はそんなテーマで、第一線で活躍されている3人をゲストに、話をうかがいました。
グラフィックレコーディングのデザイン
当初は全体を網羅的に要約した、サマライズのグラフィックレコーディングを描く予定でしたが、途中で方針を変更。
それぞれが一番熱を込めて語っている、「インタビュイー(語り手)とどう関わるか」のテーマに焦点を絞り、三人の違いや共通して話している大切にしたいことを中心に描きました。
後ろ向きの人は、インタビュイー。
インタビュイーの中にある、複雑に溶け合った色味のように曖昧なその人自身を、それぞれのインタビュアーが自分の色と混ぜ合わせて、複雑なまま引き出す様子を表現しました。
インタビュアーがとインタビュイーの間にある黄色の部分は、それぞれの引き出し方の違いを視覚的に表現したものです。
このイベントでは、グラフィックレコーディングの目的設定を自由に行う裁量をいただいているため、自分の判断で変更しました。
通常は事前に合意をとったグラフィックレコーディングの目的を変更する場合、事前に会の主催者に確認を行なっています。
▼タイムラプス
イベント後の反応
いただいたコメントを一部引用してご紹介します。
こちらはイベント中に書いてくださった @sekimihoko さんのグラレコ。途中でがっと描き直して「自分がおもしろいと思ったことを描いた」とおっしゃっていた。ここでも関さんの中で対話が起きているようで、ものすごく嬉しかった。 pic.twitter.com/mjqKzNsVy3
— 土門蘭 (@yorusube) April 10, 2021
↑画像は関美穂子さん @sekimihoko によるグラレコ。最後に見せていただいて感動した…。土門さんの名言「私はあなたとカツカレーをつくりたい」は額に入れて仕事机の前に飾りたい
— 友光だんご (@inutekina) April 10, 2021
イベントのグラレコをしてくれた関さんにも大感謝。リアタイでここまで描き上げるの、本当に尊敬しかない。制作中の動画までシェアしてもらった。途中、事前に準備していた構成から、大きく方向転換している。受け取ったものを忠実に表すために、型を捨てる判断、しびれる。https://t.co/SuPObxUIVQ
— 西山 武志 | story/writer (@tkswest80) April 9, 2021
全体に優しい感じがして、とても調和的。でもその場の雰囲気が抑えられたような良い場であったことがビジュアルから伝わりますね。関さんの人柄も出ていますね。ああ、よかったと思えたり、ううう、参加したかったとちょっと悔しがれるグラフィックですね。
(Facebookコメントより)
第一線で活躍するプロのライターの皆さんが、同じ目的で同じ方にインタビューするこの企画。
実は前回が好評だったため、今回2回目が企画されました。
実践の現場を見ながらそれぞれの経験や知恵を語り、自分たちも知らなかった暗黙知を見つけ、表していくこの取り組み。
ライターだけでなく色々なプロの現場の話を聞いてみたい ! と個人的にワクワクしています。
(話す側としてはドキドキだと思いますが)
ご依頼ありがとうございました !